国際共修とはWhat’s Intercultural Co-learning Class?

Definition定義

言語や文化の異なる学生同士が、ただ単に同じ教室内で机を並べるだけではなく、グループワークやプロジェクトなどの協働を通して、授業内で意味ある交流(Meaningful Interaction)により相互理解を深めながら、他者を理解し、己を見つめなおし、新しい価値観を創造する学習体験が「国際共修」です。

学習者が自らの学びにオーナーシップを見出すことに重きを置いた学習者主体(Leaner-centered)で実施されつことが多く、教室外にも学習フィールドを拡大する体験学習(Experietial Learning)として展開することもあります。

授業担当者の指示に基づき勉強を進めることに慣れている学生の中には、最初は抵抗感を覚えたり戸惑ったりするものがいるかもしれません。しかし、多様な価値観やワークスタイルが入り混じる環境下でものを考え、行動を起こすことの重要さを学び、自立した学習者に成長する知的な喜びを教育実践者がうまく「しかける」ことで、学生は大きく成長します。

グローバル化が進み、社会はますます複雑化します。育った環境も言語も文化も全く異なる人たちと協働・共生するためには、学生が自分にとって「異」なるものにも耳を傾け、理解し、そして自分の考えもきちんとアウトプットできるグローバル人材としての資質、能力を身に着ける必要があります。

そのきっかけをつかめる学習機会が「国際共修」、そしてその仕掛人が国際共修実践者です。

Type of Intercultural Co-learning Class共修のタイプ

日本の高等教育で最初に国際共修が取り入れられたのは日本語教育分野であると言われています。

留学生を対象とした「日本事情」、いわゆる日本の社会諸相を、時事問題や日本的な価値観や他文化との比較が盛り込まれたテーマを通して学習するクラスに日本人学生を参加させる形で始まったケースが多いようです。

国際化拠点整備事業:大学の国際化のためのネットワーク形成推進事業(通称グローバル30、文部科学省2011年~2015年度)、経済社会を牽引するグローバル人材育成推進事業(文部科学省、2013~2017年度)以降、留学生やグローバル人材向けの主に英語を教授言語とする科目も増え始めました。

近年は、地域社会や産業界との連携による国際共修や海外の連携機関との海をまたいだ共修など、様々な形での国際共修の多様化が進みつつあります。

Overseas movement海外の動き

多文化社会のアメリカやオーストラリアでは、教育実践のみならず、このような多文化環境での切磋琢磨が異文化理解、自文化理解、視野の拡大、異文化コミュニケーション力の向上に効果的であるということが、数多くの研究で実証されています。

オーストラリアでは、文化背景の異なる学生を対象とした多文化クラスの学びの形成、教授法、またそれを支える研究に焦点を当てた「Finding Common Grounds」というプロジェクトが立ち上がり反響を呼んでいます。

近年では、オランダやドイツなどの欧州の非英語圏、アジアではシンガポールや韓国でも実践例が報告されています。詳しくはこちら → 文献リストの所定の箇所にリンク